キリマンジャロ登山

より確実に安全に登るための情報

連れて行ってもらう登山者から、連れていける登山者へ。地図読みの基本と磁北線の引き方、コンパスの使い方など

驚くほど効果のあるアミノバイタルについて。アミノバイタルの種類と選び方、登山者の感想などを記載。

登山ウェアで最も肌に触れて重要なアンダーウェア。各アンダーウェアの特徴や長所、シーンに合わせた選び方などを記載。

​日本最古のロングトレイル、大峯奥駈道は吉野から熊野本宮大社へと続く、100kmほどの長く厳しい山道。

世界の山、日本の山のライブカメラを集めたサイト。ひと目でいろんな山の現在の様子がわかります。

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キリマンジャロ登山の情報収集

ネットでキリマンジャロ登山と検索すれば、このサイトも含めて、色々なサイトが見つかります。旅行会社やガイドの宣伝や、個人で登った人の記録まで様々です。私もこうやってキリマンジャロのことを書いているのですが、あのような高山に、ネットの情報だけで登るのはやめましょう。可能であれば、何度も登っている人と直接話したりして情報を確認しましょう。間違っても、ネットの掲示板や知恵袋などで質問なんてしないこと。デタラメな情報が多く見られます。

正しい情報の見分け方

旅行社のサイトは、多少歩ける人なら、初心者でも山頂に立てるかのような書き方をしていたり。旅行社がいかに安全に配慮しているかが、丁寧に表記されています。しかし、肝心な細かい情報はあまり書かれていません。それはお客さんを集めるためには必要ない事ですから仕方ありません。情報を出しすぎたら個人で行かれてしまうかもしれませんし。


一方、個人のサイトは非常に細かく書かれていて、まるで行った気になるようなものまで存在します。しかし、殆どのサイトは一回だけしか登ってない!実際に個人的に何度も登る人はいないでしょう。結果として、ネットにはとても都合のいい情報ばかりが集まります。成功した人は細かく書いてみんなに見て欲しい!さらにどれだけ安い費用で登ったかの自慢もありますね。
でも失敗した人は・・・。あんまり書かないですよね。

結局ネットはいい事の比率が圧倒的に高いと思って下さい。

​初心者でも行けた!なんていう自慢合戦みたいになっています。

キリマンジャロの登頂率

キリマンジャロの最高地点、ウフルピークは30%前後といわれます。
登れない多くの原因は結果的には高山病であることは、疑いの余地がありません。ちなみに私の案内した場合はウフルピークの登頂率95%以上です!
もちろん、どんなお客さんが参加されるかという運もあります。
天候の運もあると思います。

でも、それだけでは説明がつかないほど成績がいいんですよね。
ただ、自信があるからこういう記事を書いているということでもあります。
だからネットはいい事だらけになってしまうのです。

旅行社のいう、登頂率○○%という言葉に注意しましょう。

 

例えば富士登山、

富士山に登ったといっても、最高峰の剣ヶ峰(3776m)にはどのくらいの人が登っていますか?? 吉田口から登ると吉田口頂上で引き返す人が多くないですか?? 大半のツアー登山も吉田口頂上(3710m)を山頂としています。

 

キリマンジャロも同じ

吉田口頂上にあたるのが、ギルマンズポイント5685mです。

ここに登っても登頂扱いとなります。

ウフルピーク5895mとは形式が違いますが、登頂証明書が発行されます。

 

登頂率がどこを指しているかで、難易度は全然違います!

ギルマンズポイントからウフルピークへは、現地の表示で1時間

実際には1時間半~2時間もかかります。

日本旅行医学会に出席してみた

2015年、日本旅行医学会の登山医学セミナーに参加しました。

日本旅行医学会のメンバーではありませんが、常に新しい情報を得る努力をしています。

その講義内容は

「新しい高山病予防」

結果としては、当たり前ですが、机上論で山は登れない!ということ

高所登山をしたことなないお医者さんが薬の話ばかりしても・・・というわけで期待ほどの情報は得られなかった。

 

あるお医者さんがダイアモックスの他にある薬を処方したら、こんなに成績が良かったと発表していました。

しかし研究の対象は16名だけ、ワンパーティーでは判断できんと思いました。

何より驚いたのは、その下の数字。

 

平均登頂率10%!!!

某S旅行会社は5%!!!

強烈に記憶に残りました。何をどうすれば5%に?逆に難しいぞ、と。

ちなみにSとは西◯旅行社のことらしいですが。

そんなものなのかなぁ?? やや疑問。

ここでいう登頂率とはギルマンズポイントではなく、ウフルピークのようです。

現地ガイド同行で安心なのか?

個人旅行用サイトやFITの旅行社サイト等では、現地ガイドが同行するので安心・安全と書かれたりします。

しかし、そもそも、キリマンジャロ自体がガイドが同行しないと登れません。

単独登頂はできないルールになっています。

それでも毎日のようにレスキュー隊が入り、担架で下山する登山者が跡を絶ちません。現地ガイド同行が安全の理由ではない。

はっきりと断言できます。

絶対にキリマンジャロではガイドが同行します。単独では歩けません。

でも、現地のガイドは道案内にはなっても、装備のこと、体調管理、エネルギー補給に関してはほぼノータッチ! 

よく眠れたか?って聞いてくるくらいです。

これまで5人のガイドと歩きましたが、似たようなもんでした。

​しっかりしたガイドがいれば、毎日のように一輪車担架で運ばれる人がでて、レスキューが出動してなんてことにはならないはず。

下の写真の担架の数から、レスキューの多さが伺えます。

大切なのは日本人スタッフ

日本からのツアーの場合

キリマンジャロの山中では、どこの会社も大した違いはありません。

泊まる所は同じです。違うとすれば

・マンツーマンスタッフが同行するかどうか

・高度順応日があるかないか

・日本食が準備できるか

くらいです。

では、何が違うのか??

 

それは一緒に歩く日本人スタッフです!

キリマンジャロの高さでは、経験や高度への強さがないと、日本からのスタッフ自身が限界になってしまいます。高度順化もヒマラヤとは違い一発勝負。

とてもプレッシャーがかかります。

残念ながら、山頂まで登れず、途中で下山したスタッフもいっぱい知ってます。

最も最近のツアーで(2017/02)山中で出会った某社のスタッフさんは、

山頂アタック時に空身で列の最終を歩いていました。

 

最後尾ではパーティーの状態の把握はできません。

もちろん休憩のタイミングなどの指示も出せない。

 

ツアーのコントロールは現地ガイドに丸投げで、

言葉は悪いですが、金魚の糞です。

最後尾から「がんばろー!」と言っているだけ。驚きです。

 

しかも、何も背負っていない。荷物も丸投げ。

お客さんでも荷物背負っていました。

 

安全管理ができていないと判断できたのは

状態が悪く、まともに歩けないお客さんに、スタッフ2人を付けて両サイドを確保して山頂へ引きずるように連れて行く行為。確かに上まで行けばツアーとしての登頂率は上がるけど、それは絶対に危険な行為。

 

私なら、サポート1人でコントロールできない状態ならば、即刻下山!

5800mでスタッフ2人も取られちゃうと、この後のツアー運営に支障が出ます。そもそも、支えないといけない状態では下山でしょう。でもその判断ができないようです。危ない!!

そして、列は長く長く伸び、誰がどこにいるかなんて分かるわけもない。

ガスの中1人でフラフラ歩いている人の姿もありました(^_^;)

それぐらい極限な状態でツアーは運営されている事があるのです。

​いつ大きな事故があっても不思議ではない。

上記のようないわゆる添乗員と山のガイドを比べると、こういった状況での判断力には差があるでしょう。下山の指示というのは胸の痛むものです。でも、それを自信持ってやらないと、日本から来ている意味がない!安全第一。

 

添乗員さんよりは、山のガイドさんの方がはっきりと物が言えて判断できると思います。そういうトレーニングをしています。

 

一方、私は

・出発前にお客さん全ての装備を確認

・全員の水、テルモスに入れる温かい飲み物の内容と量まで把握

・全員の行動食の量と種類、そして含まれる成分まで把握

・列の先頭を歩き、常にペース配分と休憩をコントロール

・休憩時は何を食べるか飲むかまで指示

・高所の影響が出てきたら、目を合わせしっかりと状態の確認

・登りは列を長くしない

 

お客さんの状態に差が出て当たり前です。

そして、なによりお客さんは安心するでしょう!

不安にさせないというのも、ガイドのスキル。

不安になると余計に疲れます。

キリマンジャロに登頂するコツとポイント

ツアーの定員は重要

私は細かにお客さんを観察しますが、
キリマンジャロのような高所では10名が限界かと思います。

旅行会社により定員は様々ですが、15名様限定なんてのは限定ではありません。
15名も受けちゃいます!って事です。
そして15名もいるといろんなことが起こります。。。 

​料金は安くなりますが。。。

経験豊富な日本人スタッフと登って下さい!

キリマンジャロはアフリカ。ガイド能力も大事ですが、日本から同行するスタッフには、レベルの高い旅程管理能力(添乗力)が必要となります。

何事もゆっくりで、日本に比べるとルーズな東アフリカ。
旅行の日程が予定通り行かないことだって、考えられます。
多少のトラブルは当たり前!

ということは、ガイド能力と、旅程管理能力を高次元で併せ持つ日本人スタッフと一緒に登ったほうが良い!ということです。

 

結論としては、どこの会社で行くかより、誰と行くかの方が登頂率を左右すると思います。ツアーを申し込む時は、誰が一緒に行ってくれるか、その人の経験はどうかということが、とっても大事なのです。特に経験の浅い派遣添乗員さんを雇う会社は要注意!

ツアーを申し込む時に
「いつのツアーに同行し、登頂率はどうだったか具体的に聞いてみましょう」それで旅行を決めてもいいと思う。それくらい日本からの同行スタッフは大事です。あと、できるだけツアー定員が少ない会社で!

値段だけで決めて、登れないと悔しいです。

そして登るなら楽しく登ってほしい!

​氷河まで行ってほしい!

キリマンジャロは日本からは遠いし、時間もお金もかかります。

簡単にチャレンジできる山ではありません。

安全で確実に楽しく登れるように準備しましょう!

 

多少でもこのホームページが参考になれば嬉しく思います。

日本山岳ガイド協会認定登山ガイド 沖本浩一

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