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​登山ウェアの選び方と組み合わせ

​登山に必要な服の要素とは

アウトドアショップや登山用品店にいろいろな登山ウェアが販売されています。軽さ・速乾性・紫外線対策・ストレッチ・デザイン・耐久性等、それぞれ特徴をもった登山服。一体何を選んだらいいのか、自分の登りたい山にはどこまで必要なのか??なかなかわからないと思います。全部そろえたいと思っても、予算の関係もあります。限られた予算で最大限の効果を望むのは当然のことです。実際にお店に行っても、ほとんど登山をしていない口だけの店員さんも多くいます。

登山ウェア・登山服に求めることとは

 ①汗や雨などによる「濡れ」を防ぐ

 ②風や標高などによる「寒さ」を防ぐ

 ③伸縮性があって動きやすい

 ④軽量でコンパクトであること

 ⑤耐久性がある

 

①濡れを防ぎ、早く乾くこと。濡れた服は不快なだけでなく、体温を奪ってしまいます。

体温を維持するために多くのエネルギーが必要になるだけでなく低体温症のリクスも格段に高まります。

②風は1mの風速で体感気温を1℃下げます。標高が100m上がるごとに気温は0.6℃低下します。

登山服は気温の低下から体を守る事が求められます。

③当たり前ですね。動きにくい登山服なんて、必要ありません。ストレスなく、体を動かすことができる事が最も重要。動きやすい服には立体裁断やストレッチ性能のある生地が使われています。

 

④重たいウェアは無駄に体力を消費し、疲労が蓄積されます。

ザックにパッキングしても重たく、いくら性能が良くても選択肢に入らなくなります。

⑤軽いことと相反する場合もありますが、耐久性は重要。場合によってはウェアに命をあずけることもあるのですから。

他にも 価格・デザイン・質感・着心地などなど、いろいろ。

以上をバランス良く満たした、ウェアを購入しましょう。

重要なのは組み合わせ・レイヤード​

登山では、季節・山の標高・気象条件などによって、目まぐるしく気温が変化していきます。常に快適な状態で歩くために、温度調節のしやすいよう、「薄手」のものを組み合わせる「重ね着(レイヤード)」するという考え方が基本となります。たとえ、最高のアウターウェアを着ていたとしても、アンダーウェアが綿のシャツでは全く性能を発揮できません。

他のウェブサイトや本などでは3レイヤーという言葉をよく目にします。これは従来からの考え方で、今も主流かと思います。着すぎても困りますが、3枚しか着ないという意味ではないで、ご注意下さい! 

  1. 肌着・アンダーウエア・・・・汗を素早く吸収し、乾かす

  2. 中間着・ミドルウェア・・・・体温を維持する

  3. 外着・アウターウェア・・・・雨風から守る

​これらの服の内容や組み合わせは、目的の山や季節によって大きく変わります。

​日本最古のロングトレイル、大峯奥駈道は吉野から熊野本宮大社へと続く、100kmほどの長く厳しい山道。

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最も大切なのはアンダーウェア??

体に最も触れ、重要なのはアンダーウェアです。そして、アウターウェアと比較すると安価なので、最小の投資で最大の効果を生むのもアンダーウェア。外見ばかり気にしないで、目的にあったウェアを選びましょう。

綿の製品は汗で濡れてもなかなか乾かないし、体温を奪うので非常に危険です。特に雪山では致命的

アンダーウェアは吸湿速乾性が重要となります。

製品によって保温を目的にしたものと、速乾性を目的にしたものに大きく別れます。

私はミレー・ファイントラック・アイスブレーカーのアンダーウェアを実際に着用しています。そして、おすすめします!

選択肢の多いミドルウェア

選択肢が多いのがミドルウェア。Tシャツからフリースまで該当するので、簡単には紹介しきれません。いろいろなパターンをご紹介します。

・Tシャツ

・長袖Tシャツ

・ジップシャツ

・襟付きシャツ

・フリース

などなど この商品がいい!!と全てはとても試しきれません。

私が着ているミソルウェアブランドは、ファイントラック・ミレー・マムート・ノースフェイス・モンチュラ・マックパックになります。この数年はマムートとファイントラックしか購入していません。

ミドルウェアでは、その中でファイントラックの製品が最も日本の気候に適していると断言できます。

海外ではファイントラック程の性能が必要ない場合もありますが、雨が多く湿度の高い日本の気候にはお勧めします。

お勧めはドラウトフォースシリーズ

とにかく、乾くのが早い! 汗をかいてもすぐに乾きます。

上記のドライナミックやスキンメッシュとの相性も良く、

快適な登山を約束してくれると思います。

 

冬のお勧めはポリゴン2UL

保温着にも行動着にもなるマルチな防寒着。ダウンジャケットのよ

うに暖かく、しかし蒸れないという絶妙な仕様。課題だったデザイ

ンも改良され、今後の人気は高まると思います。

アウターウェア

アウターウェアは大きく3つに分かれます。頑丈なレインウェアとハードシェルの境目は曖昧だったりしますが。

ソフトシェルは柔らかく柔軟性に富み、透湿性も優れています。しかし、防水性はレインウェアやハードウェアに劣ります。

①レインウェア

②ハードシェル

③ソフトシェル

通常の夏山であれば①のレインウェアがアウターウェアとなります。雪山は②のハードシェルが必要。低山なら①でも代用できます。じゃあ③のソフトシェルは??あったら嬉しいという、少し欲張りなウェア。雨が降らず、風があるときなどは重宝しますが、優先順位は高くありません。

​とりあえずはレインウェアがアウターウェアでいいと思います。ゴアテックスなどの防水透湿性素材のものを!

​別ページで詳しくご案内します!

インシュレーションウェア

インシュレーションウェアとは防寒着のこと。冬山などでは持参します。行動中には必要なくても休憩中などに着用します。ダウンのように保温力の高いものから化繊で保温力は劣るが、通気性が高いものなど様々。厚手のフリースもこのカテゴリーに入ります。ダウンジャケットはアウターウェアの上から着られる、ゆったりしたサイズのものを。アウターウェアの下に着ると、ダウンのロフトがなくなり、保温力が低下します。

簡単ですが、登山のレイヤリングについて書いてみました。

いっぱい新しい製品が出てきますが、全部を山で試すなんて無理なので、メーカーはお付き合いのところに絞ってみました。

不要だったり足りなかったりと最初はいろんな失敗をしますが、経験を積んで最適なウェアの組み合わせを見つけてください。脱いだり着たりと細かい温度調節で、快適で安全な登山を楽しみましょう!

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